テイ・エス テックのあゆみ
1960年の設立以来、私たちは60年以上にわたって自動車内装部品の開発・生産に取り組んできました。長い年月をかけ培ってきた技術やノウハウ、世界13カ国に及ぶグローバルネットワークを強みとして成長し続け、「座る」に関するさまざまな製品を供給しています。


主要な製品群
テイ・エス テックグループは、企業理念「人材重視」「喜ばれる企業」を事業運営の根幹とし、進化するモビリティ社会の中でも魅力ある商品を世界へ送り出していくことで、2030年ビジョンの達成はもとより、持続可能な社会の実現に貢献し、全てのステークホルダーの皆さまから存在を期待され「喜ばれる企業」であり続けることを目指します。

テイ・エス テックにとって四輪車用シートづくりの原点ともいえる、ホンダ初代CIVIC用シート。表皮の縫い目破れや、当時は日本人のみを想定して設計したことで、極端に大きな体格の方が乗るとシートフレームが変形するなどトラブルが頻発しました。こうした、トラブルを即座に社内共有し迅速に改善するシステムは、現在でも活かされており、当時の苦い経験が品質への強いこだわりへと受け継がれています。

人によって感じ方の異なる快適さや疲労度などの官能性能を定量化し、人間工学に基づいた研究を重ね、快適姿勢の独自理論を製品に反映するなど「快適で疲れにくい」シートを追求し続けています。
- 座席の高さを調整する機構を初採用。小柄な人でも運転しやすいポジションに調整できるようになった。
- 背もたれを倒すと連動して座面が持ち上がる。快適姿勢に近づけ、最上の快適性を実現。

事業拡大が進むにつれ、世界規模の金融危機や各国で起こる自然災害など、外部環境の変化から受ける影響はより深刻なものとなりました。そのような変化にも耐えられるよう取り組んだ、生産ラインの自動化技術をはじめとする徹底した開発・生産の高効率化が、現在のテイ・エステックグループの収益性の基盤となっています。

大きな変革期を迎えた自動車業界において、自動車に求められる機能や価値は刻々と変化しています。そのような中、これまでのシートやドア単品での開発にとどまらず、自動車の車室内空間を一括でコーディネート可能な「内装システムサプライヤー」を目指し、他企業との提携や共同開発を駆使して、新たな価値創出に取り組んでいます。
