マテリアリティと2030年目標

特定したマテリアリティと2030年目標

当グループは、持続可能な社会の実現に向け、優先的に取り組んでいくマテリアリティ(重要課題)に対し、2030年時点でのあるべき姿を指標化したサステナビリティ目標を策定しています。第15次中期経営計画(2024年3月期~2026年3月期)においては「ESG経営の実現」を経営方針に掲げ、サステナビリティ視点を経営戦略に取り込み、目標達成に向けての取り組みをさらに加速させていきます。

マテリアリティ特定の方針

  • 企業理念「人材重視」「喜ばれる企業」に基づいた内容であること
  • 国連が発行した「持続可能な開発目標(SDGs)」と親和性が高い内容であること
  • 持続可能な社会の実現に向けて貢献できる内容であること

マテリアリティ特定のプロセス

調査
GRIスタンダード、ISO26000中核主題などの国際的な基準・ガイドラインを踏まえて特定方法検討
課題の特定・整理
当グループを取り巻く外部環境や当社のリスク・機会の洗い出し、課題の特定と整理を実施
優先順位付け
ステークホルダーと当グループそれぞれの課題の重要性を評価し、優先順位付け
社外有識者との議論
特定項目について社外有識者と意見交換を行い、妥当性・網羅性に関して検証実施
マテリアリティの
選定
24項目の課題の中から、当グループが取り組むべきマテリアリティ8項目を特定
経営による承認
経営会議での承認を経て、取締役会に上程、議論の上、決議

特定したマテリアリティ

ESG経営達成に向け、特定したマテリアリティを「社会」「環境」「企業基盤」の三つのカテゴリーに分けて整理しました。

※表は左右にスクロールできます。

カテゴリー 関連するSDGs 主な課題 目指す姿
社会
世の中の期待を超える
革新的で魅力ある
新商品・新技術の提供
  • お客さまの期待を超える
    新たな価値を創造し、高品質かつ魅力的な移動空間の提供を通じて、安心・安全でより豊かな社会づくりに貢献
環境
サステナブル社会の実現に向け、
「環境にやさしいモノづくり」による負担軽減
  • 脱炭素社会を目指し、製品設計から製品ライフサイクルの各段階で、省エネルギー・資源の有効活用に取り組み、環境負荷低減に貢献。
  • 全社員が環境への意識を高く持ち、「緑を地球に返す」をコンセプトに自然保護活動と生態系の保全に取り組む
企業基盤
多様性を尊重し
個々の能力を最大化する仕組みの構築
  • 全てのステークホルダーの人権を尊重し、社員一人ひとりが多様性を活かした働きがいのある職場環境の実現
  • 企業の社会的責任を果たし、
    継続的な事業成長と企業価値向上のため、多様かつ透明性の高い経営を実践

KPIと2030年目標

特定したマテリアリティに対してKPIを設定し、2030年を見据えた具体的な目標値を定めました。目標達成に向け、サステナビリティ委員会が主軸となり、積極的な施策推進と進捗管理を行っていきます。

※表は左右にスクロールできます。

カテゴリー マテリアリティ項目 マテリアリティKPI 第14次
中期実績
第15次中期 2030年目標
2024年3月期
主な取り組み施策
目標
社会 魅力的な革新技術開発 研究開発費に占める革新技術開発費比率 2021年
3月期比
+2.6%
  • 未来の車室内空間を想定した研究開発
  • 環境対応技術の開発
2021年
3月期比
+3%
2021年
3月期比
+10%
製品品質の向上 シートサプライヤー
IQS評点※1
8.8P
  • 外観品質阻害項目に対する改善活動
7.0P 2.0P
(高位安定)
環境 気候変動対応 CO2排出量削減率※2 2020年
3月期比
△16%
  • 省エネ施策の水平展開
  • 再生可能エネルギーの地域最適手法の検討と導入計画立案
2020年
3月期比
△25%
2020年
3月期比
△50%
資源循環、有効活用 廃棄物削減率※3 2020年
3月期比
△16%
(全量)
  • 主要廃棄物再資源化調査
  • トレーサビリティー確認(法令遵守確認)
2020年
3月期比
△25%
2020年
3月期比
△50%
取水量削減率と排水による環境影響※4 2020年
3月期比
△13%
(全量)
  • 生産領域の水使用量調査
  • 設備点検(漏水など不具合)
2020年
3月期比
△15%
2020年
3月期比
△50%
環境影響“0”
自然との共生 テイ・エス テック基金
(マッチングギフト制度)の創設
制度調査
構想検討
  • 運営体制、制度確立、社内周知
  • 寄付先選定
テイ・エス テックグループによる寄付制度の創設 テイ・エス テックグループによる寄付制度の創設
企業基盤 人権の尊重 エンゲージメント
レーティング※5
C
  • 改善施策事例集の水平展開
  • アクションプランの策定、実行
BB AAA
サプライヤーサステナビリティガイドライン遵守率※6 97%
(対象:国内取引先126社)
  • ガイドライン改正と取引先への周知
  • 取引先へのヒアリング
100%
(対象:国内外取引先)
100%
(対象:国内外取引先)
多様性を活かした 働き方改革 多様な人材の管理職比率※7 32.5%
  • 積極的なキャリア採用の継続
33.3% 35.0%
ガバナンスの強化 コーポレートガバナンス・コード 遵守率 100%
  • 人権方針策定と人権デューデリジェンスの実施
  • コーポレート・ガバナンス報告書での積極開示
100% 100%
  • 株式会社ジェイ・ディー・パワー ジャパンによる日本自動車初期品質調査SM(Initial Quality Study、略称IQS)の評点。新車購入者を対象に不具合経験を調査し、車100台当たりの不具合指摘件数として集計される。数値が低いほど品質が高いことを示す
  • 当グループの事業活動に伴うCO₂排出量(Scope1+2)の削減率
  • 当グループの生産活動に伴う廃棄物の削減率(残渣、汚泥などは除く)
  • 当グループの工場設備での取水量(使用量)の削減率と、生産活動に伴う排水による環境影響
  • 当社社員を対象とした、株式会社リンクアンドモチベーション「モチベーションクラウド」によるエンゲージメントレーティング。目標とする「AAA」は全11段階中、最上位のレーティング
  • 当グループの取引先(海外を含む)を対象としたサプライヤーサステナビリティガイドラインの遵守率
  • 女性・キャリア採用・外国籍・高齢者・障がい者の管理職比率