2026年07月27日
サステナビリティ
海外グループ初の託児所設置
大切な子どもたちの未来を応援する私たちの挑戦
託児所を設置したTS TECH BANGLADESH LIMITED(以下、TSBD)。
子育て理由による離職率ゼロを達成した本プロジェクトの背景やTSBDの皆さんの声をご紹介します。
大西トリムカバーの縫製を手掛けるTSBDは女性社員の比率が約60%と比較的高い拠点です。そのため、子育てを理由に退職を選ばれる方もおり、習熟人材の退職が一つの課題となっていました。朝礼で育児理由の退職報告を耳にするたびに、「あと一歩、力になってあげられなかった」という悔しい気持ちを抱いていた私は、グループとして何ができるか検討を始めました。
検討を進める中でBEPZA※の規定で社員40名以上の企業に託児所の設置が求められたこともあり、これを働き続けられる環境づくりにつなげようと考えました。さらに、事業計画の報告時に「社会貢献の観点から、地域の雇用創出も視野にサステナビリティ活動を強化してほしい」という当時の社長からの課題提起もあり、現場の課題と経営の想いが重なったことで、託児所設置の検討が本格的に進みました。
※BEPZA(Bangladesh Export Processing Zones Authority):バングラデシュ輸出加工区への海外投資を促進、誘致ならびに円滑化するための公的機関
マブー託児所を設置するにあたり、最も重視したのは子どもたちの安全です。万が一、事故が発生すれば、企業への信頼に影響するだけでなく、何よりも社員やご家族に大きな悲しみを与えてしまいます。それだけは防ぐべく、施設・運営のあらゆるリスクを洗い出し、対策を徹底していきました。加えて、居心地の良い環境づくりにも力を入れていて、子どもたちが楽しく過ごせるよう、庭を新設するなど環境整備に取り組んでいます。陽の光を浴びながら楽しそうに過ごす子どもたちの姿を見ると、日々改善を重ねてきて本当に良かったと感じますね。
大西こうした取り組みの結果、利用状況は当初の想定以上となりました。利用社員の口コミを通じて安心感が広がり、子どもの数は1年で倍増。現在では利用待ちが出るほどになっています。
マブー託児所設置は社員からの満足度も高く、職場全体が明るくなりました。開所に至るまでの間、政情不安による中断など困難もありましたが、グループ会社の方たちや、近隣に拠点を置く日系企業の皆さんの支援により、無事に乗り越えることができました。現在では地域の方々からも「この託児所があるなら働きたい」という声が寄せられているほか、ベビーシッターの雇用創出という社会貢献をすることもできています。本取り組みが、BEPZAから高く評価されていることもあり、この一連の活動に携われていることを大変誇らしく思っています。
大西社員たちの尽力により、子育てを理由とする離職者は現在ゼロになり、この取り組みの手応えを感じています。今後はより多くの子どもたちが楽しく過ごせて、より多くの社員が働きやすい職場となるよう、「人材重視」の想いの下、さらなる環境整備に努めていきます。