環境負荷低減の取り組み事例

開発軸での対応

軽量化への取り組み

当グループでは、環境負荷低減に最も貢献できる施策として、製品の軽量化に注力しています。例えば、シートの重量の多くを占めるシートフレームには、仕様ニーズの変化に合わせ、安全性や快適性をより向上させつつも軽量化技術を惜しみなく投入しています。2020年モデルの新型FITに採用された次世代シートフレームは、超高張力鋼板や薄板接合技術の採用拡大により、従来の主力フレーム比約28%の軽量化を達成し、車両全体での環境負荷低減に大きく貢献しています。

また将来に向けては、アルミ素材などの活用検討はもとより、異種材接合技術の研究にも力を入れ、安全性と快適性を進化させながら、世界最軽量のフレーム開発を行っています。当グループでは材料を置換しただけの軽量効果のみならず、材料に応じた最適設計で1gも無駄にしないよう、最新鋭の設備・CAEを用い研究・開発を行っています。

  • ※主力フレーム:幅広い機種に採用されていた当社のグローバルスタンダードシートフレーム


※フレームにおける高張力鋼板採用部品(青色部分)の変遷

生産軸での対応

「地域に喜ばれる工場をつくる」という方針の下、工場を運営する生産部門にとって、環境保全は社会的責任の一つとして非常に重要なテーマです。こうしたことから、生産本部では循環型社会の実現を目指し「人と環境にやさしい工場」を造る取り組みを進めています。日本の伝統的な「からくり」の機構を活用し、エネルギーを消費することなく作業の自動化を図ることで、省エネルギーの実現、作業者の負担軽減、生産効率の向上を同時に実現しています。

2019年度には日本プラントメンテナンス協会主催の「からくり改善くふう展」へ埼玉工場より3作品を出品し、多くの来場者に改善事例をご紹介しました。

埼玉工場は2017年度より改善事例を社内発表する「からくり発表会」を1年に2回開催しています。2020年度からは社内からくり国内大会を予定しており、他拠点への水平展開と活動の活性化を図ります。

  • ※からくり改善くふう展:毎年全国規模で開催されているからくり機構を使った現場改善の展示会

埼玉工場「からくり発表会」

持続可能な社会の実現に向けて

当グループは、持続可能な社会の実現に向けてCO2排出量の削減に注力していますが、当グループの取り扱う製品は部品点数も多く、多岐にわたるサプライヤーから部品供給を受けています。こうしたことから、自社のみならずサプライチェーン一体となった取り組みを促すためにもScope3※1を算定しています。

また、「パリ協定※2」や「SDGs※3」を受け、長期的なCO2排出量の削減目標策定に取り組んでいます。事業の継続拡大と両立したCO2排出量の大幅削減は容易ではありませんが、地球全体の持続可能性に貢献すべく、意欲的に取り組んでいきます。

  1. ※1Scope3:事業者が、サプライチェーンなどで間接的に発生するCO2排出量
  2. ※2パリ協定:産業革命前からの平均気温上昇を2°C未満に抑える、世界共通の長期目標
  3. ※3SDGs (Sustainable Development Goals):国際連合により、持続可能な開発のために掲げられた2030年までの国際目標

気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)

気候関連のリスクと機会は中長期的に企業の財務に大きな影響を与えます。

TCFDは、金融市場が不安定化するリスクを低減するために、G20の要請を受けて金融安定理事会が立ち上げたタスクフォースです。金融市場が気候関連のリスクと機会を適切に評価できるような情報開示方法を検討し、最終提言書として公表しています。また、投資家などが財務上の意思決定を行うに際し、気候関連のリスクと機会が財務状況にどのような影響を及ぼすかを的確に把握していることが重要であるとの考えに基づき、「ガバナンス」「戦略」「リスク管理」「指標と目標」の4つの要素に関する情報を開示することを推奨しています。

当グループは気候変動および気候変動対策が自社にもたらすリスクや機会を重要な経営課題として認識しており、2020年よりTCFDへの取り組みを開始しています。引き続きESG 経営の考え方に基づき、情報開示の充実に取り組んでいきます。

温室効果ガス(GHG)排出量の検証

テイ・エス テックは、環境関連データの情報開示についてその信頼性を担保するため、SGSジャパン株式会社による第三者検証を受けました。

検証範囲は、国内10拠点、海外28拠点における2019年度のGHG排出量実績とし、Scope1, 2(エネルギー起源のCO2排出量)およびScope3のカテゴリ1(原材料・部品の調達)を対象としています。

検証意見書

環境に配慮した設備の導入

水俣条約による水銀使用の規制やモントリオール議定書によるフロン排出抑制など、地球環境への負荷低減に向けた国際的な動きに合わせ、当グループでも水銀灯の撤廃、蛍光灯のLED化、特定フロンR-22を使用した機器の入れ替えを進めています。グループ全体では2017年度から2020年度までの第13次中期経営計画の中で重点的に推進してきました。結果として、テイ・エス テック単体では水銀灯の全廃・LED化、特定フロンR-22空調の更新を完了しました。グループとしても早期の入替え完了に向け継続推進中です。

緑の生態系保全活動

当グループでは「全世界で事業活動を営むために地球から借りた敷地面積を新たな緑地化の推進や自然保護活動などを通じて緑を地球に返す」をコンセプトに、近隣の森林保全や生物多様性保全活動などに取り組んでいます。

2012年より毎年「グリーンウェイブ活動※1」に参加しており、2016年には埼玉工場と本社が取り組む「テイ・エス テックの森づくり」活動が「第17回 彩の国埼玉環境大賞※2」にて優秀賞を受賞しました。

全世界で200万m2ほどの敷地目標に対し、2019年度末時の進捗は118%と、当初の目標は達成しましたが、今後も国内外で継続的な活動を行っていきます。

  1. ※1グリーンウェイブ活動:森林や樹木などとのふれあいを通じ、生物多様性の理解や普及啓発につながるグループ・団体活動のこと
    出典:グリーンウェイブWebサイト
  2. ※2彩の国埼玉環境大賞:環境保全に関する意識の醸成および行動の促進を図るため、個人・県民団体・事業者などの、他の模範となる優れた取り組みを表彰するもの


「テイ・エス テックの森づくり」活動

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