サステナビリティの考え方
テイ・エス テックは創業以来、企業理念である「人材重視」「喜ばれる企業」の実現を目指して事業活動を行っています。当グループのさらなる成長と企業理念の実践には、「環境(Environment)」「社会(Social)」「企業統治(Governance)」へ十分に配慮した経営が必要不可欠であり、2018年3月期からは「ESG経営」を企業経営方針に掲げ、その取り組みをさらに加速させています。事業を通じ、継続的にサステナビリティ課題の解決へ取り組み、すべてのステークホルダーの皆さまから存在を期待され「喜ばれる企業」となることを目指し、これからもグループ一丸となって推進していきます。
当グループは、人こそが企業の決め手であると考える「人材重視」、そして社会や全てのステークホルダーから「喜ばれる企業」になるという二つの理念に基づき、企業文化を醸成しながら、持続的な企業価値向上を目指します。
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企業理念「人材重視」「喜ばれる企業」の実践を通じて社会課題解決に貢献します。
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グループ全体で企業価値の向上を実現します。
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全てのステークホルダーと責任ある対話を行い、信頼関係を構築します。
2021年11月 取締役会決議
TSフィロソフィー
テイ・エス テックは、当グループの経営哲学である「TSフィロソフィー」を具現化することでのみ、その存在価値を見出すことができます。「TSフィロソフィー」で掲げる企業理念の実践こそ、当グループが果たすべき社会的責任であり、持続可能な社会の実現に寄与するものと考えています。
テイ・エス テックグループに受け継がれるTSフィロソフィーの考え
当グループの存在価値は、理念・社是・運営方針から構成されるTSフィロソフィーを具現化することでのみ、見出すことができます。人こそ企業の決め手との考えを企業経営の根幹に据え、自動車内装システムサプライヤーとして継続的な企業価値の向上を図るとともに、社会との共生を目指して、ステークホルダーの皆さまから「喜ばれる企業」であり続けることが、私たちの使命であると考えています。
私たちは、透明かつ健全な企業経営を推進し、あらゆるステークホルダーの方々から愛される企業こそが将来性のある企業と考えます。「TS行動規範」は、当グループがそのような企業であるために、役員および社員一人ひとりの日々の行動を律し、適切な判断を行う道標となるものです。
TSフィロソフィーを体現する世界中の多様な「人材」が企業成長に欠かせない「人財」となる
働く皆の笑顔が当社の未来を拓く
私は、企業理念の一つである「人材重視」の下、お互いの個性やスキルを尊重し、笑顔で楽しく働ける組織を目指すという想いを込め、「Smile」を課のスローガンとして掲げています。
商品開発課は、未来につながる新たな価値や商品を創出する部門です。一人のアイデアがどれだけ優れていたとしても、新たな価値や商品は一人だけでは創り出せません。商品開発には多様な視点を持つ仲間との対話が必要不可欠だからこそ、仲間の考えを受け入れ、尊重する「人材重視」を体現することが重要です。具体的には、発言者に必ず拍手が送られる課内ミーティング、より良い職場を目指す職場改善委員の設置等、課員全員が主役となる取り組みを進めることで、より一体感を高めています
今後も、私たちが会社の未来を担っているという誇りを持って働けるよう、一人ひとりの成長と挑戦を支援し、無限の可能性へのチャレンジを共に楽しみながら、持続的な事業成長に貢献していきます。

商品開発部 商品開発課長
伊藤 生佳
皆さまから「喜ばれる企業」になるために
2025年5月に、テイ・エス テックはインドにおけるマルチ・スズキの主要シートサプライヤーであるKrishnaグループと、合弁会社KRISHNA TS TECH AUTO PRIVATE LIMITED [KSTS] を設立しました。
KSTSは当グループとして初となる合弁開発会社であり、技術力の向上を目指すKrishnaグループとインド市場の拡販を目指す当グループの想いが一致して生まれました。両社の想いを果たすためには、国籍の異なる社員同士がお互いを理解し、尊重し合いながらチームワークを高めていくことが重要です。良質なコミュニケーションにより、両社が培ってきた技術と豊富な経験を余すことなく共有していくことで、さらなる価値を生み出す力を最大化することができれば、インド国内のみならず、全世界のお客さまに喜びを与えられる製品を世に送り出すことができると信じています。
今後もさらなる発展が見込まれるインド市場において、魅力ある商品開発に取り組み、ステークホルダーの皆さまから「喜ばれる企業」であり続けることを目指します。

KRISHNA TS TECH AUTO PRIVATE
LIMITED駐在 上級主幹
松島 正明
サステナビリティ意識の醸成
サステナビリティ意識醸成への取り組み
当グループでは、企業理念「人材重視」「喜ばれる企業」の体現と、持続可能な社会の実現に向けて、各地域で多様な社会課題の解決に貢献する活動を展開しています。これらの取り組みの中から優良事例を選定し、社内で共有・浸透させることを目的として、年1回「サステナビリティ賞」と「社会貢献活動賞」として社内表彰を行っています。活動に携わった社員を表彰し栄誉を称えることで、社員一人ひとりのモチベーション向上とサステナビリティ意識の醸成を図っています。
サステナビリティ賞
事業活動を通じてマテリアリティのKPI達成や社会課題の解決に貢献した取り組みを表彰する制度です。2025年3月期は、以下の2件を優良事例として選定し、活動に取り組んだ社員を表彰および報奨を与えました。
1. オリジナルリサイクル樹脂の開発による環境負荷低減への取り組み
現行材と同等のコストで使用可能なリサイクル樹脂材の開発により、環境負荷の低減に貢献することが期待されます。
2. タイ拠点における売電事業立ち上げと太陽光発電による環境負荷低減への取り組み
難易度の高い売電ライセンスを取得し当グループ初の新事業を確立しました。今後、タイ地域における収益向上・環境負荷低減に貢献していく見込みです。
社会貢献活動賞(2025年3月期新設)
事業活動だけでは実現できない社会課題の解決への取り組みに対し、年に一度表彰を行い栄誉を称える制度で、海外を含めた当グループ各拠点において会社が主導した全ての社会貢献が対象となります。初年度である2025年3月期は多数の候補からサステナビリティ委員会で審議の上、15件を選定・表彰を行いました。
| 環境部門 | 1件 |
|---|---|
| 教育支援部門 | 6件 |
| 地域貢献部門 | 8件 |
社会貢献活動賞 受賞例
栃木事業所
株式会社ホンダカーズ埼玉北
TS TECH( HONG KONG) CO., LTD.
ESG経営と中期経営計画
第15次中期経営計画では、2030年のありたき姿を見据えて「成長戦略」「地域戦略」「機能戦略」からなる9つの重点戦略を策定しました。これらの戦略にグループ一丸となって取り組むことで、より一層の事業成長を遂げ、経営方針に掲げる「ESG経営の実現」を果たします。
第15次中期経営計画(2024年3月期~2026年3月期)
2030 vision - statement
Innovative quality company
― 新たな価値を創造し続ける ―
経営
方針ESG経営の実現
成長戦略
重点戦略①
キャビンコーディネート
機能の獲得
重点戦略②
新事業のさらなる拡大
重点戦略③
主要客先シェア向上
地域戦略
重点戦略④
北米収益体質のV字回復
重点戦略⑤
中国事業戦略の再構築
重点戦略⑥
欧州新事業の戦略的拡大
機能戦略
重点戦略⑦
サプライチェーンの再構築
重点戦略⑧
環境技術開発の推進強化
重点戦略⑨
高効率生産体制の構築