製品情報

チームワークを活かし、みんなで考えた 「マジック」なワンタッチ収納の3列目シート Honda STEP WGN

ファミリー層の支持が集まる、Hondaのミニバン「STEP WGN」。
5代目となる新モデルが2015年4月に発売されました。
今回のモデルで注目を集める「マジックシート」や、ドアトリム(ドアの内張り)を開発したプロジェクトメンバーの方々にお話を伺いました。

profile

機種LPL室
LPL(ラージ プロジェクト リーダー)

川島 功

1986年入社。開発試験部門に配属。その後、実験・研究課の課長を担当。2011年に機種LPL室に異動し、LPLとして担当機種の開発から立上げまで取りまとめている。

設計部

阿部 浩久

2001年入社。設計部門に配属後、機構部品の開発に関わる業務を担当。その後、シート設計などに携わり、現在は、設計部門の係長を務めている。

設計部

大園 直樹

2003年入社。設計部門に配属後、ルーフトリムやドアトリムなど内装設計に関わる業務を担当している。

プロジェクトの背景

川島:
私たちのチームは、今年、2015年に発売された「STEP WGN」のシートを担当しました。開発にあたっては、前モデルのSTEP WGNについて、ユーザーの皆さまの評価やご意見などを独自に調査し、チームのいろいろなアイディアをカタチにしてお客さまに提案しました。結果今回の「マジックシート」と呼ばれる3列目のシートの新しい機構は、大きな反響を呼んでいると聞いています。HondaのLPLからも「このシートがなければ、リアの『わくわくゲート』は完成しなかった」と言っていただきました。

テールゲートの横開きドアに対応した画期的なシートアレンジ

川島:
新型「STEP WGN」の開発構想に、跳ね上げて開く通常のテールゲートに加え、さらに横開きのサブドアも付けたいという考えがありました。私たちのチームはそれを成立させるために、どのようなシートアレンジができるかということを考えました。本当にいろいろなアイデアを試しましたね。その数々のアイデアの中から、シートアレンジの際の動き方や動く早さなどをすべて計算して、ベストな方法を見つけ出しました。最も留意したのは、安全性です。私たちが独自に調べたアンケートでは、お客さま、特にお母さんからの意見として、「子どもでも安全に使えるものがよい」といった意見が多かったんです。動きが速いと便利な一方、指が挟まるなどお子さまには危ないものになってしまう可能性もあります。そういった考えから、十分安全性は考慮しているものの、従来のパタンパタンと畳まれるシートはやめようと決めました。そして、試行錯誤を重ねた結果、新機構を装備した現在の構造になりました。
阿部:
シートの開発において大事なのは、使いやすく、座り心地が良いこと、そして安全性の確保であると考えています。今回の「STEP WGN」はテールゲートからも出入りできるということで、3列目シートの新たな使い方に対する検証に苦労しました。決められたスペースの中で収めなければならないということはもちろん、強度や剛性、そして座り心地といった諸々の要件をすべて成立させなければならないわけです。チームとしては、たくさんの制約がある中で、どれだけ良いものが作れるかということに挑戦しました。
川島:
私たちのチームが「とことん」こだわった3列目シートの動きを、少しでも多くの方に見ていただきたいですね。
そうすればこの「STEP WGN」については、シートの魅力でクルマを買ってもらうことができるのではないかと思っています。とにかく、あの動きは感動ものですし、使っていただければ、必ずその良さはわかっていただけると思っています。

私たちの照明技術で車内をトータルコーディネイト

大園:
私は入社以来、ルーフトリムやドアトリムといった内張りの設計を担当してきましたが、今回の「STEP WGN」では、フロントドアとスライドドアのドアトリム、そしてドアとインパネについている間接照明部品を担当しました。お客さまからの夜間の室内照明の統一感を演出したいという要望に対して、照明の「色味」や「明るさ」についてどうしたらまとまりよく見えるのかに注力しました。具体的な内容としては、照明シミュレーションでさまざまな光らせ方のパターンを試し、色味や、時にはインパネの形状を調整してもらって、お客さまのイメージ通りの照明演出を実現しました。
川島:
この照明技術については、先行開発していたもので、その段階ではまだ商品としては出ていなかったものでした。私たちのチームとして、照明の光らせ方についてずっとこだわりを持っており、照明によって内装全体がどう見えるのか、トータルで考えてきました。光の強さや向きによってはサイドミラーに写り込んでしまったりすることもありますので細かく調整しています。
当社の社長の想いも同じで「トータルで考えなさい」と言われました。シートや照明という部分ごとに、単体で考えるのではなく、クルマ全体として考えるということが当社のスタンスとなっています。
川島:
今回の開発にあたっては、シートだけでなくドアや照明デバイスについても、コンピューターを使ったシュミレーション技術を用いて、開発期間の短縮を行っています。以前は、アイデアを実際に具現化してから、問題がないか確認していました。今ではシュミレーション技術を用いた開発ツールが進歩したため、より多くのアイデアの検討・解析を短期間で行うことが可能となりました。今回の「STEP WGN」についても、さまざまなアイデアの検討に時間がかけられ、より良いモノができたと感じています。
大園:
この取組みは、以前よりシート設計においては行っていましたが、ドアトリムでは初めてだったので分らないことも多く、非常に苦労しました。ですがその甲斐あって、私たちのコンピューターを用いた解析能力も格段に上がりましたので、今後の開発に活かせると思います。

ドアトリム間接照明

照明部品

プロジェクトを終えてこのチームワークがあって、画期的な3列目シートが生まれた

今回の「STEPWGN」の目玉とも言える3列目シートについては、結果的に「これしかない」というものを実現することができたと思います。通常の3列目シートには、シートを収納する際に固定するロック機構が必要になるのですが、この「STEPWGN」の3列目シートにはありません。もちろん、折りたたんで床下に収納することができますが、重力を利用して、折りたたんで収納されるわけです。ロックの必要がないので、お客さまの操作も1回分減っています。何より抜群のチームワークでひとり一人が、楽しく仕事ができたおかげで商品自体にも「楽しさ」を詰め込むことができたんだなと思っています。みんなお疲れさまでした。

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