トップメッセージ

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代表取締役社長
井上 満夫

第12次中期経営計画全体としては、計画した各施策は“おおむね完了”できたものと評価しています。今後の第13次中期経営計画については、企業の継続性を確実なものとするよう、社会と共生することで存在を期待され、「喜ばれる企業」となるべく、グローバル全拠点でESG経営に取り組みます。

プロフィール
代表取締役社長 井上 満夫(いのうえ みちお)
1977年4月、東京シート株式会社(現 テイ・エス テック)に入社。2002年に取締役開発・技術本部長、2008年にTS TECH NORTH AMERICA, INC.(現 TS TECH AMERICAS, INC.)取締役会長に就任。2010年にテイ・エス テック株式会社 代表取締役副社長となり、2013年4月より現職。

第12次中期経営計画の振り返り

第12次中期経営計画では、2020年ビジョン「INNOVATIVE QUALITY COMPANY ─部品競争力 世界TOP」の実現に向けて、「グローバル企業としての地位確立」を定性目標に、強化取り組みである「ホンダのグローバル成長パートナー」に加え、「他販の拡大」「QCDDM※1競争力の強化」「世界で戦える“人”インフラ構築」「社会貢献活動の実践」を重点施策として展開してきました。
 その成果を振り返ると、「ホンダのグローバル成長パートナー」としては、世界各地域で、新工場の建設や建屋増築を行い、客先の生産拡大にも対応できる準備を完了しました。
 「他販の拡大」においては、欧州や米州などのOEM(完成車メーカー)から新規商権を獲得し、一定の成果を得ました。今後もさらなる新規顧客、新規商権獲得に向けて引き続き精力的に取り組んでいきます。
 「QCDDM競争力の強化」については、シートやドア部品の集中生産、グローバル供給体制の構築、開発効率向上のためフィリピンに開発(受諾)新会社設立、金型メーカーの子会社化など、各領域でグローバルに施策を展開しました。また、品質関係では、顧客満足度調査の世界的権威であるJ.D. パワーの米国自動車初期品質調査のシートカテゴリーで2015、2016年と2年連続でIQS (Initial Quality Study) No.1を受賞することができましたものの、新たに発生した品質問題や、新機種の立ち上げで生じたロスなど、いくつかの課題を残しました。これは、開発から生産に至るプロセスでのマネジメントの問題であり、早期に解決するよう対応しています。
 「世界で戦える“人”インフラ構築」については、当社の人事諸制度改革と環境整備や、世界各地域へのTSフィロソフィー教育※2の展開など、グローバル競争力の源泉となる人材の育成を推し進めました。
 「社会貢献活動の実践」については、当グループ各拠点・各地域に根差した社会貢献活動を進められたと思っています。
 以上のように、計画した各施策は“おおむね完了”できましたが、新興国の経済低迷による影響から、受注機種の販売が伸び悩むなど、客先の生産台数が想定に届かなかったことに伴い、テイ・エス テックグループの生産台数も当初計画の400万台強から300万台弱へと大きく減少しました。加えて、為替変動の影響により、残念ながら当初立てた収益目標には及ばなかったものの、重点施策を着実に推進したことで、総じて企業体質は向上したと判断しています。

 
  • ※1 QCDDM
    Q(品質)、C(コスト)、D(開発)、D(デリバリー)、M(マネジメント)
  • ※2 TSフィロソフィー教育
    テイ・エス テック グループの全員が「TSフィロソフィー(理念、社是、運営方針)」を理解し常に実践できるよう、日本のみならず各国言語化した統一カリキュラムを作成。国ごとの伝道者を通じて、海外事業所、海外現地スタッフに対する教育を行っています。「TSフィロソフィー」についてはこちらをご覧ください。
第12次中期経営計画の振り返り(2014/4~2017/3)

第13次中期経営計画について

第13次中期経営計画は、2010年に定めた通り、企業価値の向上を目的にワンランク上の内装システムサプライヤーを目指すための基盤づくりの10年における、最後の中期3カ年となり、2020年に向けた仕上げの中期という位置付けですが、世界経済の環境変化や時代ニーズの移り変わりも大きく、2030年に向けた新たな取り組みも併せて実施していく必要があります。

企業理念ー-2020年ビジョン-中t中長期計画

グローバルで情勢が目まぐるしく変化し、将来に向けて厳しい事業環境が予想される中、当グループがさらに成長するためには、利益の追求はもとより、社会の期待にしっかりと応え、世界が求める持続可能な社会の実現に向け、「環境(Environment)」「社会(Social)」「企業統治(Governance)」を十分に配慮した「ESG」観点での経営が必須であると考えています。
 そこで、第13次中期経営計画では、グローバルでESG観点を取り入れた先進経営へと変革していきます。ESG経営の観点から導いた長期経営方針を定め、課題を洗い出したうえで、取り組むべき施策を具体的要素ごとにブレイクダウンし、事業計画に織り込みました。この第13次中期においては「ESG経営の基盤構築」を経営方針に掲げ、「継続的な事業成長」「ダイバーシティマネジメントの実践」、そして「社会環境との共生」の3つを企業重点施策として設定しました。

   
企業理念ー-2020年ビジョン-中t中長期計画
   

企業重点施策1つ目の「継続的な事業成長」では、事業の拡大はもとより、お客さまの期待を超える魅力があり環境に優しい製品を、世界No.1品質でお届けするために、先進的な研究開発や核となるオリジナル技術の創出に取り組みます。さらには、第12次中期で築いたグローバル営業基盤を活かし、新規顧客や新規商権獲得に向けた取り組みを、より一層強化します。また、これら施策に加え、株主還元などを考慮したうえで、効率的な投資やM&Aを視野に入れた「攻め」と、急激な環境変化にも耐えうる「守り」の両面から、企業の成長を支えるバランスのとれた財務戦略の構築を図っていきます。
 2つ目の、「ダイバーシティマネジメントの実践」では、今後、ますますグローバル化が進む社会において、高効率かつ実効性の高い経営を行うため、企業理念の1つである「人材重視」に基づいて、多様な人材の多様な働き方をサポートすることで、社員一人ひとりが、性別、国籍などを問わず活き活きと働き続けられる環境を整備し、労働生産性の向上を図ります。また、真のグローバル企業となるべく、各国・各地域でTSフィロソフィー(理念、社是、運営方針)を共有して海外子会社の自律を促し、さらなる現地化を推し進めていきます。
 3つ目の、「社会環境との共生」では、すでに展開しているCO2排出量削減や緑の生態系保全活動※3、地域社会の人々に健康と喜びを促すスポーツ振興などの社会貢献活動を通じ、さらに社会とのつながりを深めていきます。

   
  • ※3 緑の生態系保全活動
    テイ・エス テックグループが全世界で事業活動を営むために地球から借りた敷地面積を新たな緑地化の推進や自然保護活動などを通じ 緑を地球に返す活動

グループ一丸となり、さらなる「企業力」向上へ

事業計画の柱となる3つの企業重点施策は、2030年を見据え、テイ・エス テックグループ全体がさらなる成長を目指し、グローバルに推進していきます。その取り組みとして、ESG観点を踏まえた各種施策を策定しており、それぞれについて、目指す方向性と目標を設けて強力に推進することで、世界的なESG先進経営の実現に向け、グループ一丸となり、さらなる「企業力」向上を目指していきます。

ステークホルダーの皆さまへ 

テイ・エス テックグループは、2020年までの第13次中期経営計画3カ年においてESG経営に取り組むうえで、独自評価のみならず外部評価を取り入れ、グローバルレベルで比較した当グループのポジション(位置付け)を知り、次の成長への課題を明確にして、さらなる企業体質向上を図っていきたいと考えています。
 事業展開の中で持続可能な社会の実現に貢献し、世界中の人々から存在を期待され、「喜ばれる企業」となることを目指して不断の努力を重ねていきますので、末永いご支援を、よろしくお願い申し上げます。

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