

動力は変わっても
人を選ぶシートは求められ続ける
電装開発部 電装開発二課 電装開発の仕事【R.K】 2013年入社
※記事内容は取材当時(2019年10月)のものです
0
これまでで印象深い仕事は?
「座る」をイチから議論したり、もっと快適な「座る」を追い求める若手を中心としたプロジェクトに参加したことです。部署の垣根を越えて社員が集まり、座ることの本質から、シートを、体を拘束する治具と捉えるのか、シートで機能拡張ができるのか、など、様々なアイデアを出し合いました。そのなかで、「車での移動は便利な反面、運動不足を招くので、快適な移動を提供しつつ、その人の健康を保てないだろうか」という観点から、車を運転しながら運動できる「エクサライドシート」を考案し、具現化したものを2017年の東京モーターショーに、出展することができました。部署も考え方も違うメンバーと切磋琢磨しながら「座る」ことを真剣に考え、実際に新しい価値を持ったシートを造り上げたことは、誇りになっています。
仕事の大変なところは?
先行開発から量産まで幅広く携わることができるのが当社の魅力で、私の担当する先行開発ではアイデアをどんどん出すことができます。それを裏付けるように、パテントも多く保有しています。しかし今後は、海外のメーカーとの競争も過熱していくため、より一層魅力ある商品を開発することが、求められてきます。先ほど「未来のシート」と言いましたが、どのようなシートが求められるのか先々を誤らず読まなければいけません。また、シートを電子制御するには数値化が必要ですが、温度で表せるエアコンと違い、シートの快適さは定量化することや数式に起こすのが難しいものです。一方で、そこにチャレンジしていくのが面白さでもあります。