ESG Voice 2015年分

  • 記事内容および所属は取材当時のものです。
社員
品質管理教育で人材を育て、より高品質な製品をお客さまへ

品質管理部 品質管理課 品質管理係 任用主任
髙﨑 直昭

2015年ESG Voice社員

Q製品の品質管理に関する、社員教育システムはどうなっていますか?

既存のお得意先が使用している各種の品質マニュアルの受講は必須で、入社1年以内の全社員が対象です。さらに当グループ独自の教育体制として、まず、新入社員の研修時に品質の基本に関する講習を組み込みました。次いで、入社5年目以降の社員には階層別のコースを設け、品質管理についてより詳細に学べる体制を構築しています。これらの教育は本社及び、技術センターや埼玉・浜松・鈴鹿の各工場でも定期的に実施中です。

Q「他販の拡大」による新たなお客さまへの対応策を教えてください。

例えばフォルクスワーゲンの受注にあたり、ドイツ自動車工業会(VDA)の品質マネジメントにおけるプロセス監査の規格「VDA6.3」の監査員資格を取得しました。「他販の拡大」のさらなる推進においては、このような新たなマニュアルに迅速に対応できる人材が必須です。また、生産現場には手作業の工程もあるため、優秀な人材の育成は品質の一層の安定・向上にもつながります。今後、品質管理部ではこれらの拡充はもちろん、世界の各拠点を含めた品質管理の統括機能を、もっと強化していきたいと考えています。

株主・投資家
経営者自らの言葉で発信することが重要

みずほ証券株式会社
シニアアナリスト
坂口 大陸 様

2015年ESG Voice株主・投資家

Q投資判断をする際、企業が開示する情報の中で重要視する事柄はどのようなものでしょうか?

投資判断を下すためには、過去実績やトレンド等を踏まえたうえで、今後の予測を立てます。その中で御社のIRは、「中長期の目標」や「受注状況」等、分析に必要な情報が網羅されているため、情報開示のレベルは高いと感じています。

Qこの「テイ・エス テックレポート」は、財務面だけでなく非財務面の情報も合わせて掲載しています。

非財務情報も非常に重要と考えています。会社は単に業績を伸ばせば良いというわけではなく、特に今般ではESGを重要視しています。環境やガバナンスを軽視している会社は今後投資対象に入らないケースも出てくると考えています。

  • ESG: Environmental(環境)、Social(社会)、Governance(企業統治:ガバナンス)のこと。

Qディスクロージャー面においてテイ・エス テックに期待することをお聞かせください。

経営者が何を考えどのように会社を運営していきたいのか、具体的な目標や方向性などを経営者自らの言葉でより多くの投資家に向けて情報を発信することが重要だと感じております。御社は現在も、決算説明会や個別取材にて、中期計画や新技術などの情報を経営者の皆さまから直接お話をいただいておりますが、これに加えて投資家と直接対話する機会を多く設けていただきますと、御社の経営ビジョンや方向性がより浸透しやすくなると思います。

社員
女性の視点が「働きやすい職場」づくりを推進する

営業企画部 営業管理課 課長
岩宮 美真

2015年ESG Voice社員

Q簡単な経歴と現在の業務内容を教えてください。

私は台湾の出身で、1995年に入社し本社の海外事業部(当時)に配属されました。そこで海外関連の様々な業務を経験したのち、2003年に現在の営業管理課の前身である国際業務室に異動しました。今は課長として10名の部下とともに、既存のお客さまの海外拠点でテイ・エス テック製の部品を使っていただく交渉や斡旋契約のほか、新機種の立上げサポートなどを中心とした業務に携わっています。

Q女性管理職の立場から「働きやすさ」をどのように定義しますか?

女性社員が向き合う生活環境には、夫婦共働き・妊娠・育児・介護などがあります。入社後の私がこれらを順に体験するのと同時に、社内で就労条件の整備も進み、現在では産前産後・育児・看護・介護などに関する休暇・休職制度が確立しています。

これら制度面の充実に加え、私は「職場の雰囲気のよさ」が、「女性にとっての働きやすさ」に必要な条件のひとつだと考えます。例えば、「育児のため早く帰宅したい」場合に、要望を伝えやすい雰囲気を上司や先輩がつくれば、そこは女性社員にとって優しく働きやすい職場だと言えるのです。今後、雰囲気のいい職場づくりを拡大していけば、管理職を含む全社員の一層の活躍が期待できるでしょう。

社会・コミュニティ
鈴鹿工場の野球部員は、野球少年の憧れの存在

鈴鹿市 野球少年団育成協議会
南濵 喜久夫 様

2015年ESG Voice社内・コミュニティ

Qテイ・エス テック鈴鹿工場と関わるきっかけは何でしたか?

協議会では年間6回の少年野球大会を開催し、そのうち小学五年生までが参加できる新人戦がテイ・エス テック杯です。新人戦は30年近い歴史がありますが、6年ほど前にテイ・エス テック鈴鹿工場の野球部から「もっと地域と深く交流できないか」という要望を受け、大会のスポンサーになってもらいました。協議会の活動のバックアップだけでなく、社員の方にも協議会の役員を兼任いただき、鈴鹿市内の各地域から参加するチームのコーチも引き受けてもらっています。

Q野球部の選手は、子どもたちの目にどう映っているのでしょう?

大会の開会式・閉会式のあいさつは工場長が述べ、そこに野球部の監督と選手が十数名、加わります。全員ユニフォームでの参加ですが、鈴鹿工場野球部は社会人軟式野球の様々な大会で活躍する強豪なので、子どもたちが選手のユニフォーム姿に憧れるのです。「もっと練習して強くなれば、選手たちのように格好良いユニフォーム姿になれるよ」という指導もでき、抜群の効果があります。テイ・エス テック杯は、野球少年が将来像を確実にイメージできる場とも言えるでしょう。地域の子どもたちが未来に向けて元気いっぱい成長していく意味でも、テイ・エス テックには今後も密接に関わっていただけると、うれしいです。

お客さま
森づくりを通して地域社会との関係をもっと深めてほしい

本田技研工業株式会社
総務部 社会活動推進室 技術主任
鹿野 隆二 様

2015年ESG Voiceお客さま

Q環境保全や地域社会との共生にどう取組んでいますか?

私たちは、創業者である本田宗一郎の「地域社会とHonda事業所の間には、その結びつきを遮断するようなコンクリートの壁はつくらない」という想いを受けて、1976年より国内の各事業所の周囲に土地固有の樹木を植える「ふるさとの森」づくりを行ってきました。その後、こうした想いをさらに発展させ2014年より日本古来の里山管理手法を取り入れた、「Honda Woods」と呼ぶ森の管理・育成を開始しました。現在、「地域と共生し人々がよろこぶ森づくり」を目指し、全国8カ所の事業所から取組んでいます。

Qビジネスパートナーとしてテイ・エス テックに期待することは?

緑の生態系保全活動として、国内外の拠点を中心に植林や間伐などを行う「テイ・エス テックの森づくり」は大変、素晴らしい活動だと思います。

企業は、地域の方々と交わる機会がまだまだ十分ではありません。こうした中で、私たちも「敷地を開放し、地域のお祭りを開催(熊本製作所)」「工場見学コースに『Honda Woods』を組み込む(鈴鹿製作所)」などを実施しています。

テイ・エス テックも各拠点の特色を活かした独自の取り組みを拡充するなど、住民の方々とよりオープンな関係を築いていければ素晴らしいと思います。