生産体制

世界同一品質生産を実現するグローバルマネジメント体制

テイ・エス テックは地域統括体制を構築し、地域間の緊密な連携を図るとともに、グローバルマザーである日本からの生産サポート体制、全方位のマネジメント体制を強化しています。
製品企画段階から、世界各国の拠点の持つ各種情報やニーズを日本に集約しつつ、製品仕様や生産方法を熟成し、各国へスピーディに水平展開することで、ロスが少なく、安定的に高品質な製品を製造できる体制を整えています。

世界地図上にグローバルマザーである日本、米州、中国、欧州、アジアの5つが円で繋げられたイメージ

高い生産技術力から生み出される、フレキシブルな生産体制

製品ごとの品質目標を達成するために、生産技術部門でも開発初期の段階から意思入れを行い、安定した品質を生み出す工法や工程設計などに取り組んでいます。そこには、加工技術や組立技術など、テイ・エス テックが誇る生産技術とノウハウが遺憾なく発揮されています。

生産の現場では、機種別工数偏差を平準化した組立ライン、各工程単位の確実な品質保証システム、さまざまな車種に対応できるフレキシブルなライン構造などを実現。高効率かつ生産変動による影響を受けにくい生産体制を構築しています。

シートの生産ラインでシートを触る男性の写真

ロボットを効果的に活用した自動生産ライン

産業用ロボットを活用し、シートフレームの溶接から組立については、完全自動生産を実現しています。さらに、異なる材質の部品を組み合わせることから、自動化が難しいとされているシート生産についても、ロボットの仕様を最適化してラインに投入することで、生産効率を最大化しています。

シートのシートベルトバックルを取り付ける産業用ロボットアーム

画像検査および完成品検査

部品の締結・溶接後には、高精度カメラを使用した画像検査により、各工程での不備を検知し、不具合品の流出を防いでいます。さらにメインラインの最後に防音検査室を設置。従来の外観・機能検査に加えて、実際に座ったときの“音”も厳しくチェックしています。

画像検査の結果が映し出されたモニターと、シートの完成品に座って動作確認をする社員

製品の生産工程ごとに品質保証を徹底

テイ・エス テックは、品質の工程内保証を目指した生産ラインづくりを行っています。各組立ラインでは、作業保証をするためのツールや治具を整備し、要所に検査器を設置することで、工程ごとに品質管理を徹底。良い物だけを次工程に送り出すシステムを確立し、より確実な品質保証を実現しています。
また、主要な部品はバーコード管理によるトレーサビリティ(生産履歴の追跡)を可能にしています。

ビニールで梱包されたシートに貼られたバーコードを読み取っている写真

同期生産によるダイレクト搬入で、製品在庫量を最小化

お客さまの生産スケジュールを基に独自の平準化処理を行った生産計画を作成することで在庫量を最小化しています。各製造ラインで造りあげられた製品は、出荷設備により顧客の生産順位に並び替えを行いトラックに積載、直接顧客へお届けするといった同期生産によるダイレクト搬入を実現しています。

シートの完成品が自動陳列・搬出棚に並んでいる写真
データを入力するだけで出荷する製品を瞬時に取り出せる、コンピュータ管理された自動出荷設備